とくこの原点

 大府小学校に通う子どもの母だった2000年。今の姿に建て替わった市役所を見て「学校は古いままで、大人の場所だけ先にピカピカになるの?」当時、大府市内各所に納品で足を運ぶ仕事をしており、行く先々で「私たちの税金を、他に使うべきことがあるんじゃないの?」と疑問を口にする住民の姿がありました。「みんなで、この人なら、と思った人に票を投じて、税金の使い方を決めてもらっているはずなのに?どうして行く先々で疑問の声が出るようなことになったんだろう・・・」これが、政治への関心の第一歩でした。

 親族に政治家なし、自分自身に議員秘書の経験なし、熱心な政党の支援者でもない家庭に育ち、仕事と子育てで日々の暮らしに終われる普通の市民が議員になれば、「市民にわかる、声が届く政治」になるのではないかと思い、2007年に市議会議員選挙に初挑戦。選挙の準備も何もかも教わる人なく手探りでしたが、働く子育て世代のいち市民として感じた率直な思いを受け止めていただき、初当選を果たすことができました。

 政治、行政の素人だった私を市議会に飛び込ませていただき、時に「政治は数こそ力」「後ろ盾なくもの申す女は煙たがられる」高い壁に阻まれても、特定の党や組織に遠慮することなく、市民目線でものが言える無党派を貫き、数値や根拠を示して前に進めてきました。政策の調査研究、地域活動やボランティアに夢中で走り続け、地域・行政・福祉の現場にたずさわる多くの方々とのネットワークを、市内だけでなく全国各地に築いてきました。

 ここまで、皆様の声に支えられ、ブレることなくまい進してくることができたことに、心より感謝申し上げますとともに、これからも大府の未来のため、市民生活のために、積み重ねてきた知識と経験、行動力を生かして初心を忘れることなく取り組んでまいります。